ハッシュ値を取得するコマンドはファイルが同一のものかチェックする場合に便利なコマンドです。よくファイルをダウンロードできるサイトでは、「MD5」や「SHA1」などのハッシュ値が表示されており、コマンドで取得したハッシュ値と比較することでダウンロードしたファイルが改竄されていないか確認することができます。
Macのハッシュ値取得コマンドはLinuxで利用できるコマンドとは異なり、私自身よく忘れてしまいますので備忘録にまとめたいと思います。
使用した環境
- Macbook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3Ports)
- macOS Mojave バージョン 10.14.4
MD5 ハッシュ値取得コマンド
MD5のハッシュ値を取得したい場合は「md5」コマンドで取得可能です。
$ md5 CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso MD5 (CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso) = 8d0573c5fb5444007936b652d8c6724d
SHA-1 ハッシュ値取得コマンド
SHA-1のハッシュ値を取得したい場合は「shasum」コマンドで「-a」オプションに「1」を設定することで取得可能です。
また、「-a」オプションを未指定の場合もSHA-1のハッシュ値が取得できます。
$ shasum -a 1 CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso 49f028035c52a2feb89d817e0451eeb4c597b77a CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso $ shasum CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso 49f028035c52a2feb89d817e0451eeb4c597b77a CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso
SHA-2 ハッシュ値取得コマンド
SHA-2のハッシュ値の取得もSHA-1と同様に「shasum」コマンドで取得可能です。
SHA256であれば「-a」オプションに「256」を設定します。
「-a」オプションには上記のほかに「224」「384」「512」を指定可能です。
$ shasum -a 256 CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso 3ee3f4ea1538e026fff763e2b284a6f20b259d91d1ad5688f5783a67d279423b CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso $ shasum -a 512 CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso 4adc991714e23196f0eb4e01b993658175dce2726d1c9794f7b38a8449ee521a20be80921de5a8cf51a3b66a56391c43a371480d16b5d8d0196cfd9140a19be6 CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso
Macで利用できないハッシュ値取得コマンド
Linuxで利用できる下記コマンドはMacでは利用できず「command not found」とエラーメッセージが表示されてしまいます。
$ md5sum CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso -bash: md5sum: command not found $ sha1sum -a 256 CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso -bash: sha1sum: command not found
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