【Oculus Quest】Unityでアプリ開発

Unityを使用してOculus Quest(オキュラス クエスト)の実機で動作するアプリの作成方法についてご紹介します。
Oculus Questに対応したアプリはまだまだ少なく、試しにVRゲームを作ってみたい人も多いと思います。
本記事では事前準備のOculus開発者登録から実機で実際に作ったアプリを動かすところまでを記載します。

環境

  • Unity 2019.2.17f1
  • OpenJDK 1.8.0_152

本記事の解説は、UnityでAndroidアプリがビルドできる環境があることを前提に記載しています。
もし、この環境が構築されていない場合、Unity2019以降を新規インストールして「Android Build Support」「Android SDK & NDK Tools」「OpenJDK」の機能にチェックを入れるのがお手軽です。

Oculus Questを開発者モードにする

Oculus Questで自作のアプリやストア以外から取得したアプリのapkをインストールするには、
「開発者モード」にする必要があります。

スマホのOculusアプリとペアリング

OculusアプリでOculus Questとペアリング設定をしていない場合、先に設定する必要があります。
設定方法は以下をご参照ください。

Oculus Dashboardで開発者登録を行う

以下URLのOculus Dashboardにアクセスしてください。
https://dashboard.oculus.com/

左のメニューから「管理」を選択して、「新しい団体を作成」をクリックしてください。

Oculus Dashboardの管理画面

団体の名前を入力します。
ここでは、「ChiriTsumo Studio」と入力しました。
Oculus ストアに公開しないなら、何でも良いかと思います。
団体名を入力したら、「理解しました」にチェックを入れて、「送信」をクリックします。

Oculus Dashboardで新しい団体の作成

開発者機密保持契約の内容を確認して、問題がなければチェックして「同意する」をクリックしてください。

Oculus Dashboardの開発者機密保持契約

開発者モードをオンにする

スマホのOculusアプリから開発者モードをオンにします。
開発者モードの設定は以下の順に操作すると設定可能です。
設定タブ > Oculus Questのその他の設定 > 開発者モード

Oculusアプリの設定画面
Oculusアプリのその他の設定
Oculusアプリの開発者設定

アプリの作成

Unityで3Dプロジェクトを作成します

Unityの3Dプロジェクトの作成

Oculus Integration アセットの追加

アセットストアから「Oculus Integration」をダウンロードします。

AssetStoreでOculud Integrationのダウンロード

ダウンロードが完了したらインポートしてください。

AssetStoreでOculus Integrationのインポート
Oculus IntegrationをUnityプロジェクトにインポート

Build設定

File > Build Settings の順にクリックして、Build設定画面を開きます。
Platformの中から「Android」を選択して「Switch Platform」をクリックします。

Unityのビルド設定でプラットフォームをAndroidに設定

Texture Compressionを「ATSC」に変更します。

Unityのビルド設定でTextrue CompressionをASTCに設定

Player Settings

次に「Player Settings」を開きます。

Unityのビルド設定からPlayer Settingsを開く

Graphics APIsから「Vulkan」を削除します。
Android Setting > Other Settings > Rendering > Graphics APIs
内の「Vulkan」を選択して「-」をクリックします。

Graphics APIsからVulkanを削除

Android Minimum API を設定します。
Android Setting > Other Settings > Identification > Minimum API Level
をAndroid 4.4 ‘KitKat’ (API level 19) 以上を選択します。

Androi Minimum API Levelを変更

次に、VRサポートを有効化します。
XR Settings > Virtual Reality Supported にチェックを入れます。

UnityでVRサポートを有効化

Virtual Reality Supported にチェックを入れると、「Virtual Reality SDKs」リストが表示されます。
リスト右下の「+」をクリックして、「Oculus」を追加します。

UnityでOculus SDKを追加
UnityでVR SDKの確認

Oculus QuestでUnityアプリを実行する

Oculus Quest用にアプリを出力する準備ができましたので、一度実機で動かしてみたいと思います。
今回は以下の画面のように「Hello World」の3Dテキストのみ表示します。

Unityのシーンに3Dテキストオブジェクトを追加

PCとOculus Quest本体をUSBケーブルで接続してください。
PCにUSB Type-Cポートがあれば、購入時に付属しているケーブルで大丈夫です。
Type-Cポートがない場合は、AtoCのケーブルを別途用意する必要があります。

ケーブルはOculus Linkにも対応しているAnker製のケーブルがおすすめです。

Oculus Linkについての詳細を知りたい人は以下をご確認ください。

Unityで File > Bulid And Run を選択します。 ビルドが終わるとOculus QuestでUnityで作成したアプリ画面が表示されます。

Oculus QuestでUnityアプリの実行

また、上記のBulid And Runで実行したアプリは、Oculus Quest内の
ライブラリ > 提供元不明のアプリ に保存され、PCと接続していないときでも起動できるようになります。

Oculus Questの提供元不明のアプリ


以上で、個人でもOculus Questでアプリ開発が比較的簡単にできることが分かりました。
また、以下の記事で、Oculus Touchコントローラの表示や入力を取得する方法を記載しています。


参考:
https://developer.oculus.com/documentation/unity/book-unity-gsg/

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コメント

  1. […] 【Oculus Quest】Unityでアプリ開発Unityを使用してOculus Questの実機で動作するア… […]

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